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ウェブスマート+スイッチSB-GS1800シリーズ 運用例

マネージドPoEスイッチを使用したネットワーク構築
自動再起動機能による可用性向上

PoE搭載モデルの特長

 ウェブスマート+スイッチSB-GS1800シリーズのPoE搭載モデルは、PoE機能についてマネージドスイッチならではの細かい設定が可能です。各ポートの優先順位の設定や最大供給電力の設定、曜日単位での電源供給時間のスケジュールの設定により、最大130Wの供給能力を、効率よく使用することができます。また、電源供給対象の機器がフリーズ等で反応しなければ、給電を一旦停止することで再起動を促す設定が可能で、これによりシステムの可用性が向上できます。

 

PoEポートの各種設定によるQoSの確保

 以下の例では、IPカメラと無線LAN APとIP電話を運用していると仮定します。カメラは24時間稼働、就業時間帯は従業員による直接の監視が可能なためカメラの優先度は低いものとします。無線LAN APとIP電話は就業時間帯のみの運用。通話中に電源が切れるのを防ぐため、IP電話への電力供給は最優先とします。

 図 1 PoEスイッチへの機器接続と優先度、スケジュールの設定例

 図 1のように設定することにより、就業時間帯はIP電話が最優先され、電源供給が原因での通話切断が起こることはありません。一方で、就業時間帯以外はカメラしか電源供給対象のデバイスがないため、本スイッチはカメラに対し安定して電源を供給することができます。

 

電源供給している機器を監視し、再起動を実施

 PoEによる電源供給対象のデバイス(PD: Power Device)がフリーズした場合、問題発生を確認したうえで対策をとることが必要になります。具体的には、例えばIPカメラならば、機能が停止していることを確認したうえで機器をリセットするといったことになります。この場合、実際にフリーズが発生してから発見するまでの時間と、発見からリセットを実行するまでの間、IPカメラは停止したままとなります。場合によっては長時間の停止となります。

 本スイッチでは、PoEからPDに対し一定間隔でPingを送信し、指定した回数応答がなければ、PDに異常が起きたものと判断して電源供給を一旦停止し、指定時間後に再開することでPDの再起動を促す設定が可能です。図 2にPoEスイッチとPDの間での自動再起動時のPing応答の概要を示します。この機能により、フリーズ発生からリセットによる動作復帰までの時間を最小化することができ、可用性向上を実現します。

 

 図 2 PoEスイッチによる自動再起動の概要図

 応答待ちの時間、回数、給電再開、PD再起動待ちの時間はポートごとに設定可能です。PDに合わせた細かな設定が可能なので、フリーズ状態の誤検知や再起動中のリセットといった問題を防ぐことができます。

 

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